営業や技術とともに走り、
会社を新しくデザインする。

Legal affairs

Sayaka Miyabayashi

宮林 紗矢佳

法務
2009年度入社/法律学専攻

いま過渡期において、感じていること

当社は現在、大きく変わろうとしている過渡期にあります。そうした中で社員全員が意識しているのは、これまで大企業の一部門として長い時間をかけて培ってきたものすべてを見つめ直すことです。私自身も、人を大事にする風土や制度などよいものは継承していきながらも、打ち壊すべきものも数多くあると感じています。それは、同時に新しく創っていくということ。しっかりとした土台に立脚しながら、スタートアップ企業のような気風にあふれている、それが現在の当社の特徴です。そしてそのことは、法務として私の仕事に大きな影響を与えています。

半導体事業ならではの特殊な契約業務

私が担当する業務は、大きく3つに分かれます。まず1つ目の業務は、国内外の取引先との契約におけるリスクチェックです。当社は海外のお客様がとても多く、日常的に英語でのやりとりが発生します。海外に行く機会もあります。また、契約のバリエーションが豊富にあることは半導体事業の特殊性です。自社製品を販売するだけでなく、他社と共同研究・共同開発するケースやライセンスなどさまざまな契約を経験しながらスキルアップしていけます。どれをとっても同じ契約がないことが難しい点ですが、こうした経験の積み重ねが、いつかM&Aなどの大きな契約を担当できるだけの力を養っていくのだと思っています。

新しい会社をデザインしていく

2つ目の業務は、会社の根幹を支える社内ガバナンスの制度構築です。当社が一事業部から独立して間もないことから、業務は広範にわたります。会社として目指す方向や、体制としてなにを整えるのか。会社法の上で求められる内部統制システムであったり、意思決定のあり方であったり。あるいは、社内のルール規定、管理手法をどうするか。時には、内部監査部門など新しい部署を設けるといったことにまで関わっていきます。これは、数年後をにらんで、会社をデザインしていく仕事といえます。
そして3つ目の業務が、取締役会や株主総会の運営となっています。

法務と営業と技術、それぞれの目線を合わせる施策

当社は、意思決定が早い企業だと思います。リスクを十分に考えつつ、いざとなったらリスクを取ってでも前に進む想いの強さがあります。常に新しいものをつくり出し、業績向上・利益追求という目標に向かい、会社を成長させていこうという熱意をもった方が集まっています。スピード感がありますね。
こうしたスピードに応えるべく、いま法務として取り組んでいることがあります。事業部の営業や技術のみなさんに対する「現場でリスクを判断できる仕組みづくり」です。契約でも法務が深く関わらなければならない大きな判断と、現場でできる小さな判断を切り分けていく。そうすれば、当社の強みである意思決定はますます早くなります。そのために、私たちの法務としての目線や考え方を現場のみなさんと共有するツールやマニュアルも整えています。結果として、全社的な品質や精度を上げていくことにつなげていきたいと考えています。

私が当社を選んだ理由

高校生のときに米国留学をしました。当時、「自分が日本人としてなにができるか」。「日本というバックグラウンドのもとにどういう影響を日本と海外に与えていけるか」と考えました。それが、当社のように海外に発信する日本発のメーカーに興味がわいたきっかけです。当社はその歴史から、法務部としての経験値が高く、教育体制が整っていることが大きな動機になりました。

学生のみなさんへ

私が理想とするのは、こういう法務です。「なにかの目標に向かってがんばろうとする人たちと一緒に走り、障害物を取り除いて、新しい道を切り開いていく人」。競争がますます激化する半導体業界。営業や技術の方々から求められているのは、こんな存在だと思っています。
事業が順風満帆で、ただ見ていればいいだけの法務だったらやりがいは感じられません。守りに徹するのではなく、自分の知識をフル稼働して、いろいろな問題を現場の方々と一緒に乗り越えていく仕事がしたいですね。会社づくりに携わり、これから育っていく過程を見つづけていけることは、本当に得がたい経験だと思います。



掲載日/2018年3月1日 ※所属・役職・仕事内容は掲載当時のものです

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