NAND単体から製品までをカバー。
全てを手がける
SSD技術者になりませんか。

Products /
Devices technology development

Takehiko Amaki

天木 健彦

製品・デバイス技術開発
2013年度入社/情報システム工学専攻

今後ますます需要が拡大するSSDを開発

コンシューマ向けSSDのコントローラを設計・開発する部署で、アーキテクチャ設計やNAND型フラッシュメモリ周囲のサポートを行う業務が私の仕事です。

現在は、主にSATAインタフェースを搭載したSSDを担当。NAND単体の評価データを解析して、SSDとしての寿命や性能をシミュレーションしたり、ファームウェア開発部隊へのフィードバックを行ったりしています。開発中のSATA SSDはノートPC向けのSSDとして、一般的な機種に組み込まれます。

SSDにはコントローラLSIがあり、その上で動くファームウェアがあります。現在担当しているSSDは既にアーキテクチャ設計が完了した製品ですので、NAND単体チームとファームウェア開発チームの橋渡しを行う役割が主な業務です。 より軽く、より薄く、そして低消費電力・長時間稼働が求められるノートパソコンでは、従来のHDDよりもSSDが耐衝撃性や低消費電力の面で注目されており、今後ますますの普及が見込まれます。

技術者としての自覚と自立を、
若いうちから

SSDにはNANDの機能を利用して、書き込み寿命を向上させる技術が採用されています。NAND単体で見た場合よりも機能の制御をシビアに考えなければなりません。その仕様を決定する際、NAND単体のデータを扱いつつ、SSDコントローラの挙動や製品の方向性を考慮した仕様決定を行うのは、私にはとてもハードルが高い業務でしたが、やり遂げた時は例えようのない達成感がありました。

このように、若手が直面した課題を自分なりに解決しようとする時、周囲は見守りながらきちんとフォローしてくれます。しかし、時には予期せぬ無茶振りもあります。協力関係にある外国企業が来社した際、知識が未熟な私たちに、コントローラの信頼性について急遽英語でのインタビューをするように指示されたのです。短時間で必死に準備したものの、コア部分以外の詳細までは聞き出すことができませんでした。後にして思えば、これも成長へのプロセスだと理解できます。

私が当社を選んだ理由

博士課程の学生だった私は、そのまま研究の道を歩むか、企業に就職するかの選択に迫られました。工学分野に携わる以上、製品開発で貢献したかったので就職を決断しました。専攻分野は電気電子工学だったので、半導体回路設計ができる企業の中で、最も勢いがあった当社を選びました。

将来の新製品に向けて、自分を磨く毎日

博士課程出身者は、「研究内容と業務内容がよほど一致しないと就職は難しい」と言われていました。しかし当社で面談などを繰り返すうちに、そのような考えは払拭されるようになりました。
キャリア採用で入社してくる方も多いので、年齢差が問題視されるようなこともなく、純粋に仕事への熱意を持っている人が歓迎されます。確かに私の場合、日本の半導体メーカが厳しい状況にあった就職活動期でしたが、NAND型フラッシュメモリで世界を牽引している当社の存在は、私には刺激になっていたように思います。また、メモリのコントローラに関する技術開発が学生時代の研究内容と合っていたこともあり、目標が明確になっていたと言えます。
アーキテクチャーチームでは、一人で一つの製品の全てを見るエンジニア像が求められます。自分の業務範囲に固執せず、広く周囲とコミュニケーションを取りながら、製品全体に技術的意見を出せるエンジニアになることが目標です。世界と闘うには、一つひとつの分野の技術力がNo.1であることが、私は最も大切だと思っています。

学生のみなさんへ

半導体事業は、好不調の波が激しく、数年後のことは誰にも予測がつきませんが、世界のライバルとの三次元メモリ競争が鍵になることは間違いないでしょう。その勝負に勝つため、みなさんの知恵と情熱を貸してください。



掲載日/2016年2月29日 ※所属・役職・仕事内容は掲載当時のものです

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