技術にも法律にも強い調達として
R&Dの進展を支えていきたい

Procurement

Asuka Ishijima

石島 明日香

調達
物理学専攻 2014年度入社

研究開発しやすい環境をつくるサポーター

調達は文字通り、企業活動に必要なさまざまな物品を調達(購入)するバイヤーの役割を担います。私は、関東地区の研究開発拠点で使われる電子部品、化学薬品、OA機器・用品など、経費で購入する部資材すべての調達を担当しています。ミッションは、先端研究や応用技術、次世代製品の開発・設計などに携わっている技術者が、それぞれの業務に専念して成果を挙げられるよう、研究開発しやすい環境づくりのサポート。技術部門が求めているものを詳しくヒアリングしたうえで、国内・国外のサプライヤーや商社と交渉。性能・機能や納期・価格がジャストミートするものを手配するよう心がけています。

特に注力しているのは、革新的なR&Dの支えとなる電子部品の調達です。100種類を越える多種多様なアイテムがあるうえ、世界的に需給が逼迫しているため価格が高止まりで納期もかかるなど問題が多く、必要な数量を必要な納期で、かつ適正な価格で確保するのが難しいからです。先日も、SSDのテスタ部材が10枚ほど急に必要になり、サプライヤーに問い合わせたところ、想定を大幅に上回る価格を提示されました。ただ「安くしてほしい」と何の戦略も立てずに交渉しても通用しません。技術部との打ち合わせで、代替可能な部材があると分かり、サプライヤーに「他社も検討中です」と駆け引きをして、希望に近い価格で購入できました。難航する場合もあるぶん、うまくいったときの手ごたえは大きいですね。

現場に足を運んで、生の声をキャッチする

理系出身の私は入社後3年間、四日市工場でプロセスインテグレーションの仕事を経験しました。もうすぐ量産化がスタートする第4世代BiCS FLASH™の開発プロジェクトに参画。ウエハー表面を平坦にする工程をメインに、半導体の製造プロセスの幅広い知識を習得しました。研究開発拠点でも、同様のプロセスで試作を行っているので、工場での経験が今の調達の仕事にとても役立っています。なにより、技術部門を的確にサポートするには、技術の現場を理解することが大事なのだと強く感じました。

調達に異動してまだ1年、今は研究開発部門の要請に応えるのに精一杯ではありますが、できる限り受け身ではなく、自分からスピード感を持って取り組もうと努力を重ねています。そこで重視しているのが、研究開発の現場を足繁く訪問し、技術者の皆さんと直接会って話す活動。雑談を含め、現場の生の声を捉えることで、ニーズをしっかり把握できるし、技術情報をキャッチしながらスキルアップできると思うからです。
同時に、下請法など法律や契約手続き等の知識も求められるので、セミナーなどで勉強して、法務にも技術にも強い調達を目指しています。

女性も働きやすい環境が嬉しい

私は2年前に結婚しました。フレックスタイムなので勤務時間を柔軟に組み立てながら、残業はなるべくしないようにして、仕事と家庭の両立をはかっています。本社には産休や育休を取得している方もいますし、復職して活躍しているワーキングマザーも増えています。身近にロールモデルになる方がいらっしゃるので、自分の将来をイメージしやすく、安心して仕事に打ち込めます。
有給休暇など休みが取りやすく、有給消化率も高いので、私はよく4連休とか取るのですが、ワークライフバランスの面でも充実していると感じています。

私が当社を選んだ理由

就職活動では、業界を問わずメーカーを回りました。面接では主に、自分の研究内容を話したのですが、いちばん対話が盛り上がったのが当社でした。新しい技術や若手の意見に耳を傾ける風土だと感じ取り、入社を志望しました。先輩の女性社員がいきいき活躍されていたのも、将来の自分の理想像に近いと思いました。

学生のみなさんへ

自分自身の変化に合わせて、多様な働き方を選択できるので、男性・女性を問わず働きやすい環境だと思います。教育研修も整っているので、自分が吸収したいと思うスキルを身につけながら成長していける会社です。
私自身、恵まれた環境を活かし、チャンスを見つけて海外にも出てみたい、新しいサプライヤーも開拓してみたい、「自分から仕掛けていくバイヤー」をテーマに挑戦していこうと意欲を燃やしています。



掲載日/2018年3月1日 ※所属・役職・仕事内容は掲載当時のものです

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